設立趣旨書
ホームページ・ガイダンスは、人々のライフスタイルをサポートする事を使命と考えます。
2000年以降、世界的に情報通信技術(Information and Communication Technology 情報処理や通信に関連する技術、産業、設備、サービスなどの総称 略称ICT)の発展する中、日本の総務省では、情報通信(ICT政策)の中にユビキタスネットワーク技術や電波等を活用し、世界最先端のサービスの開発、実証実験を促進しています。日本のイニシアティブによる国際展開可能な「新たなモデル」を確立することを目的とする事業プロジェクト「ユビキタス特区」(2008~2010)を実施し、多くの民間事業者が世界の需要に応え得るICTサービスの開発・実証を委託され、ICTサービスの開発を行う地域の地方公共団体へのフォローアップを実施したことにより、ICTは日常生活に溶け込むことが実証され、素晴らしい発展をしてきています。
ところが、ICTの急激な発展によって大きなギャップが生まれ、追いつけなくなった情報難民が溢れてしまい、日常生活に取り入れられたICTを見ると、格差社会の拡大の要因になってしまっています。生活を豊かにするはずのICTが、知らず知らずのうちに選択肢の無い「覚えなければならないもの」になり、ICT環境の生活に負担を感じる人が急増してしまっています。
パソコンが使えない、携帯電話(スマートフォン)が使えない、SNSへの恐怖、情報通信システムへの不信感など、素晴らしいはずの新技術が、一部の人には「便利で使いやすい」一方多くの人には「使えないもの」になってしまっています。内容についていちいち政府に訊くほどの大袈裟なことでは無いが、かと言って説明書を読んでも理解ができない。そもそも説明書を読む事を諦めていることによる情報の過疎化が深刻化しています。この状況を鑑み、ICT環境の急変による生活の負担を軽減出来る方途として救済機関の存在が急務です。
人々のライフスタイルをサポートしたいと考えた私は、この様な状況に陥る以前の1999年より、私的にICTの普及に努力して参りました。その結果「使えなかったもの」が「便利で使いやすいもの」になった事例が多数生まれています。ICT教育の活動も、IT環境の普及によりどこにいても出来るようになったという好条件を生かし、積極的に行って参りました。
情報難民になっているという自覚もなく、闇雲にITを拒絶する人には、まず、心と身体のケア、生活環境の見直しをしていくことにより、ICT環境が受け入れやすくなります。日常生活やライフイベントのサポート等、幅広くお手伝いした結果、ICTへの向き合い方、人生観が変わった等という反響を頂いています。
本来素晴らしい技術であるICTの発展を多くの人が安心して活用できる社会にしていく為には、ICTを理解したリーダーの育成とサポートシステムの開発が必要です。一方的なメディアの情報や読まれないままの説明書が蔓延する社会では、使える人と使えない人の差が大きく開いていくばかりで、真のICTを活用できる社会環境にはなりません。
そして、人とICTのより良い関係作りの為の活動を継続する為には、組織的な運営が必要です。この為、非営利活動として、「ホームページ・ガイダンス」を設立したいと考えるに至りました。
当会では、深刻になりつつある、IT落ちこぼれ児童の救済も目指したいと考えています。