スピリチュアルカウンセリングを受ける前に知っておきたい事

スピリチュアルカウンセラーとは?

「よく、スピリチュアルカウンセリングってどんなことをするのですか?」
というご質問を受けます。

スピリチュアルカウンセラーとはどんなことをして、なにを相談者に提供する人なのか?

目次

1 スピリチュアルカウンセラーとは目に見えない世界の原理原則を伝える人
2 スピリチュアルカウンセラーとは相談者のもう一つの目の役目をする
3 スピリチュアルカウンセラーを活用すると視野が広がる
4 スピリチュアルカウンセラーとは相談者の「自分らしい」人生を応援する人

スピリチュアルカウンセラーとは、目に見えない世界の原理原則を伝える人

「スピリチュアル」という単語を辞書で引くと「霊的な」という意味の説明があります。しかし、これだけではよくわかりません。

「霊的なカウンセリングをする人」=「占い師」

と思いがちですが、

「スピリチュアルカウンセラー」と「占い師」は本質的には似て非なるものです。

まず、スピリチュアルな世界に携わる人として、スピリチュアルカウンセラーと占い師はどこが違うのでしょうか?

占い師は占いの結果があり、それを相談者に伝えるという観点でいえば占い師がほとんどしゃべっています。つまり、主体的に動くのは占い師です。

しかし、スピリチュアルカウンセリングとなればあくまでもカウンセリングが主軸になるので主体的に動く(話す)のは相談者のほうで、カウンセラーは話を引き出す(聴く)役回りになります。

つまり、占いに行く人は「相談事を占ってもらい結果を受け取る」ために行き、占い師は「結果を正確に伝える」ということをしています。

一方、カウンセリングに行く人は「話をして、自分の心や行動指針を整理する」ために行き、スピリチュアルカウンセラーは「その人が自分で答えを出しやすいよう導く」ということをしています。

そして、そのカウンセリングのなかに一つの「手法」としてスピリチュアルな能力(見えない世界を見たり感じたりできる能力)を使っているということです。

一言でいえば、見えない世界の原理原則を伝え、もうひとつの物事の側面を見る方法を伝え相談者にとっての正解を導く人と言えます。

スピリチュアルカウンセラーとは相談者のもう一つの目の役目をする

スピリチュアルとは本来、私たちが生きるこの自然界の原理原則を指していると私は考えています。その一部として怖い霊の世界やお化けの話があるだけで、本質的には目には見えないけれど、たしかにそこにあるものの話です。

たとえば、朝、通勤途中に電車の中でイライラしているおじさんが腹いせに舌打ちをしたとします。あなたはそれをたまたま聞いただけですが、嫌な空気が流れるのを察知します。この感覚は目には見えないけれど、確実にそこに存在する嫌な空気です。

そこへ、別の乗客が乗ってきました。この乗客は何も感じないかもしれないし、「あれ?なにかあったの?」と感じるかもしれません。

スピリチュアル的な言い方をすれば「不機嫌な念がそこにある」と言いますが、もちろん気にする人もいれば気にしない人もいます。感じる人もいれば感じない人もいます。(極度に感じやすい人をエンパスといいます)

どちらがいいとは言いません。何も知らないほうが気分を害さないのでいいという見方もあれば、むやみにこのイライラおじさんを煽って火の粉がふりかかるのを避けたいから知りたいと思う人もいるでしょう。

気にしすぎるのは生活する上では精神的に疲れてしまうことのほうが多いと思います。しかし、自分が人生に悩んでいたり今後の方向性に悩んでいたりする時は、「今、自分の周りでどんな空気が流れているのか?」を知ることは「目的」に向かって適切な行動をとる判断基準として重要なのではないかと思います。

「億万長者は星占いを信じないが、大富豪は活用する」

とは、金融王のJPモルガンが遺した格言です。

これは「占い」が当たらないということが言いたいのではなく、「占い」や「スピリチュアルなものの見方」を自分の実生活に生かす人の人生はうまくいくということを言っています。

まとめると、占い師は占いをして、「あなたにはAとBの道がある。どちらを選ぶのはあなた。」と道を示すのが主な役目。

スピリチュアルカウンセラーは「あなたにはAとBの道がある。Aはどんなふうに見える?Bはどんなふうに見える?あなたはどうしてAがいいと思うの?あなたはどうしてBがダメだと思うの?あなたは本当はどうしたいの?あなたの目指す目的に今の行動はどう思っているの?」とその人の見えていない自分を引っ張り出すのが主な役目。

スピリチュアルカウンセラーとは自分が見落としている現実に気づかせてくれる人とも言えるでしょう。

すでに答えが決まっている人は占い師のところで確認、気づきを得たい方はカウンセラー、というように使い分けるのもおすすめです。

スピリチュアルカウンセラーを活用すると視野が広がる

実際にカウンセリングの例を出しましょう。

「幸せになりたいんです」

という相談者が来たとします。

幸せな人生とはどんな人生でしょう。

最近では「自分らしく生きる」「ありのまま」という言葉が幸せの定義としてあげられると思いますが、その方法を問われるとほとんどの人がわからないと答えるのではないでしょうか。

自分勝手に好きに生きればいいわけではなし、かといって我慢して他人に合わせて生きるのも苦しいものです。

こういう時の考え方として、

「結果」にフォーカスするのではなく、「目的」にフォーカスする

と答えが出やすくなります。

「なんのために今、それをやっているのか?」

という考え方です。

そうすると「今」やっていることは「幸せに生きる」ためであるというゴールを設定できます。そのゴールに向けての今の行動は正しいのかということになります。

カウンセラーは

「では、今あなたは実際に幸せになるためにどんな行動をしていますか?」

と質問をします。

あなたは日常の行動を細かく思い出してひとつひとつ話してくれると思います。「ピアノを習っています」「朝早起きしてジョギングをしています」「人の悪口は言わないようにしています」「一日一回は親切を心がけています」など。

カウンセラーは

「その行動は、実際にそのことはどんな幸せをあなたにもたらしてくれますか?」

と質問をします。

すると、あなたはそれぞれの行動がどんな幸せに結びつくのかを考えます。もしかしたら、そこでその行動自体が義務として自分を苦しいものにしていることに気づくかもしれません。それって、「自分にとって本当に求めている幸せなの?」という気づきがあるかもしれません。「幸せって、そもそも自分にとってこういうことなの?」などと別の考えが浮かぶかもしれません。

そして、スピリチュアルカウンセラーはその能力を生かして「現在の星の動き」や「占い」による今後の未来、時流、その日流れている地球のエネルギーやその人が持つエネルギーなどを判断材料として最適なタイミングをわかりやすく伝えていきます。

こうすることでより、相談者は自分の問題を解決するためのより具体的で現実的な「行動の方向性」や「考え方」を得ることができるでしょう。

スピリチュアルカウンセラーとは相談者の「自分らしい」人生を応援する人

物事にはすべて二面性があるという考え方があります(「二元論」といいます)。

昼と夜。光と影。男と女。綺麗と汚い。精神と肉体。善と悪。

そしてさらに物事を多角的に見れば見るほど、目の前の問題をより遠くから俯瞰してみることができます。そのほうが自分にとっての「正解」を導きだす精度が高まります。新しいオモチャを子供が上から下から横から360°グルグル回して観察するのと同じように、光に対する「影」の部分を伝え、相談者に気づきを促すのがスピリチュアルカウンセラーの役割です。

スピリチュアルカウンセラーは決して、「あなたにはこの道しか見えない」と威圧的かつ断定的に伝えることではありません。

スピリチュアル(霊視)を使って鑑定した時に「この道」と出ても、「この道」を本人が望まないかもしれません。それをカウンセリングという技術で相談者の本質や根っこを探り、「この道」以外にも「別の道」でこういうやり方ならできるかもしれないという可能性を目に見えない部分を見据えた上で、提案してあげるのもスピリチュアルカウンセラーの仕事です。

どう行動するかを決めるのは本人ですが、可能性を含めたたくさんの選択肢から相談者が自分で答えを出しやすいようにサポートするのがスピリチュアルを使ったカウンセリングの本来の在り方なのです。